3か月に1度くらい、スマートフォンのホーム画面をぐちゃぐちゃにします。
アプリの位置を全部入れ替えて、指が覚えている場所を壊します。1年以上続けています。
やることはそれだけです。ただ、これが思っていたよりも効きました。
この記事では、なぜそんなことをしているのか、そして実際に何が変わったのかを書きます。
よく使うものほど、遠くに置きます
LINEは一番遠いページへ
やり方に1つだけコツがあります。
よく使うアプリほど、遠くに置きます。私の場合、連絡用のアプリを一番遠いページに移します。
開くまでに手間がかかるので、自然と触る回数が減ります。使うのをやめようと決意するのではなく、面倒にしておくだけです。
毎日ではなく、数か月に1度
入れ替えるのは数か月に1度です。毎日はやりません。
毎日変えていたら、覚える暇がありません。しばらく置いて、指が新しい配置に慣れきったころに、また崩します。
間違えたときに、何をしているか
自分で変えて、自分で腹を立てたら本末転倒
配置を変えた直後は、必ず間違えます。連絡を開くつもりでカメラが起動します。
ここで大事なのは、間違えたあとの数秒です。
自分で場所を変えておいて、自分でイライラしていたら意味がありません。本末転倒です。
「そうだ、前に変えたんだった」
だから、こう思い出します。
そうだ、自分で変えたんだった。無意識になっているところを、意識のほうへ引き戻すためにやっていたんだった。
この切り替えが、この習慣の中心です。アプリを動かすこと自体が目的ではありません。間違えたときに冷静でいる練習をしているのです。
実を言うと、日常のイライラのほとんどは、これと同じ形をしています。予想と違うことが起きて、反射的に腹が立つ。その回数を、自分で意図的に作っているわけです。
1年続けて、変わったこと
目の前の動作に集中できるようになりました
指任せで開けなくなると、見て、確認して、押すことになります。
この一手間があると、今やっていることに意識が戻ります。よくマインドフルネスと呼ばれるものに近い状態だと思います。
特別な時間を作って瞑想しなくても、画面を開くたびに一瞬それが起きます。
感情が乱れにくくなりました
丁寧に生活できるようになった、という感覚もあります。集中力も上がりました。
そして、感情が乱れにくくなりました。
自分ではどうにもならないことにも効きます
一番役に立っているのは、ここです。
仕事や作業でうまくいかないとき、自分ではコントロールできないことでイライラすることがあります。相手の都合、機械の不調、予想外の変更。
あの場面で、アプリを押し間違えたときと同じ切り替えが使えます。予想と違った、ただそれだけだ、と一度置きにいけるようになりました。
小さい場面で練習しておくと、大きい場面で出てきます。
左手で生活しています
文字を書く以外は、全部左
わざと不便にしていることは、他にもあります。
私は、文字を書くこと以外は全部左手でやっています。歯磨きも、料理も、食事も、物を取るときもです。
パソコンのマウスも左です。パソコン本体の置き場所も左側にしています。
部屋の物も、少し左に寄せています
部屋の作りも変えました。
右側に物を少なくして、左手だけで生活が回るように、全体を少し左へずらしています。
利き手ではないほうを使っていると、普段あまり使っていない側を使うことになります。仕組みについて断言はできませんが、私の実感として、人の話を聞くことが苦痛でなくなりました。
10個書くときだけは、左手で書きます
文字は右手で書く、と書きましたが、1つだけ例外があります。
毎日その日に良かったことを10個書いているのですが、あれだけは左手で書いています。
うまく書けません。遅いです。ただ、遅いぶん、一つひとつを確かめながら書くことになります。
スマートフォンは、発信する道具です
見て一喜一憂する道具ではありません
私にとってスマートフォンは、自分の考えを外に出すための道具です。
誰かの情報を見て、上がったり下がったりするためのものではありません。仕事の道具であり、何かを作るための道具です。
情報収集はAIだけにしています
調べ物は、AIだけに絞っています。
正しいかどうか怪しい情報や、一時的に輝いて見える情報は、できるだけ見ません。
正直に書くと、見てももう何も感じません。裏側で何が起きているかが想像できてしまうので、見る価値を感じなくなりました。
好き嫌いを外して、上から下まで聞きます
おすすめが偏るのを、自分で壊します
歩いているときは、勉強になるタイプの長い動画を聞いています。自己啓発、哲学、心理学、宗教などです。
ここでもやっていることがあります。
興味のあるものだけを見ていると、おすすめが偏ります。同じような話ばかり出てくるようになります。
だから、気に入ったチャンネルを見つけたら、再生リストで上から下まで、全部聞きます。好き嫌いは関係ありません。
聞きたくなかった話ほど、聞きます
興味のない回もあります。嫌いな内容もあります。聞きたくなかったものもあります。
それでも全部聞きます。
理由は1つです。自分が興味を持てないその話を、世の中では必要としている人がいるからです。
その人たちがどこに立っているのかを知りたいので、満遍なく通します。歴史も科学も、いろいろな側面から聞きます。
ホーム画面を崩すのと、やっていることは同じです。放っておくと固まるものを、自分の手で崩しています。
上限のあるものだけが、続いています
ここまで読んで、小さいことから始めればいいという話に聞こえたかもしれません。半分は合っていて、半分は違います。
私は、小さく始めるのがとても下手です。机の上だけ片付けようと決めても、手が止まらなくなって部屋中を掃除してしまいます。5分だけ早く起きようとすると、1時間早く起きて日中に眠くなります。
それでもアプリの配置替えは続いています。理由は、上限がはっきりしているからです。
全部動かしたら、それで終わりです。それ以上やりようがありません。だから暴走しません。
左手で生活するのも同じです。左でやるか右でやるか、それだけの話なので、やりすぎようがありません。
続く習慣と続かない習慣を分けているのは、たぶんやる気ではありません。上限が決まっているかどうかです。
おわりに
人生を変えたい、と思ったときに、大きな目標を立てたくなります。
私の場合、大きな目標はほとんど残りませんでした。残っているのは、アプリを動かすことと、左手を使うことと、歩きながら聞くことだけです。
どれも人に話すほどのことではありません。それでも、押し間違えた瞬間に一度立ち止まれるようになりました。
今日やることを1つだけ挙げるなら、よく使うアプリを一番遠い場所に移してみてください。それだけで十分です。


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